技術領域 / エコキュート用バルブ

 空気の熱でお湯を沸かす自然に優しいエコキュート。その原理はヒートポンプであり、不二工機がエアコンで培ってきた様々な冷媒制御技術が活かされています。しかし、エコキュートに使用される冷媒は高圧・高温になるCO2。そのCO2によって水が暖められて高温・高圧の熱湯になります。冷媒制御でも、お湯の制御でも高耐圧、高耐熱は大きな問題となります。

 不二工機の技術開発部門では、いち早くこの難関に取り組み、テクニカルセンターで様々な実験を重ね、新製品を創り出してきました。エコキュートの冷媒制御については電動弁や電磁弁のページでご紹介したとおりですが、給湯側の制御についても独創的な製品でエコキュートの普及に貢献しています。

 熱湯の流れを切り替える三方弁や熱湯と水を混合して適温にするミキシングバルブ(混合弁)はステッピングモーターを採用して低消費電力を実現。配管へ内蔵できる高耐熱仕様の逆止弁、さらには温度センサの取り付けも可能な流量センサなど、水・湯バルブでも独自技術を発揮しています。不二工機の流体自動制御の技術は、エコキュートのみならず、家庭用燃料電池エネファームや車載用燃料電池など近年の環境関連機器には不可欠のものとなっています。