技術領域 / 配管機器

 冷凍サイクルでは、冷媒が最適の状態でコンデンサやエバポレータを流れるために様々な配管機器が働いています。コンデンサを出た液化冷媒を溜めて、安定した高圧液冷媒を膨張弁に供給するリキッドタンク、冷房能力や機器に悪影響を及ぼす冷媒配管内の水分、ごみ・金属などの異物を除去するための冷媒乾燥器(ドライヤー及びストレーナー)、冷媒の流れの状態や水分の混入を目視確認するためのサイトグラス、冷凍サイクル内の冷媒の流れを整えるアキュームレターや逆止弁、さらにこれら配管機器を含めた冷凍サイクルを異常温度・圧力から守るための最終防波堤ともいえる安全弁や可溶弁など、これらすべてがバランスよく働いてこそ、冷凍サイクルが安定して稼働するのです。

 また、カーエアコンの分野では省スペースのために、リキッドタンクにドライヤー、ストレーナーの機能を持たせ、サイトグラスや圧力スイッチを装着したレシーバードライヤを開発・製造しています。これは、アルミボディで軽量、乾燥剤の吸水能力、異物除去能力はもちろんのこと、耐侵食性、耐振性などの信頼性にも優れており、圧倒的シェアをいただいています。

 不二工機は、膨張弁や圧力スイッチをはじめとして様々な配管機器まですべて自社開発している「冷凍サイクル自動制御機器のトータルサプライヤー」であるからこそ、R410AはもちろんCO2やアンモニアなどの様々な冷媒についても、冷凍サイクルの全体を見据えたソリューションの提供が可能です。それが、不二工機の技術力の最大の強みであり、お客様の信頼の礎でもあるのです。