技術領域 / 圧力スイッチ

圧力スイッチは冷凍サイクル内の圧力を感知するものです。ある一定圧力以上になったらスイッチをオフ(高圧カットスイッチ)、もしくは一定圧力以下になったらスイッチをオフ(低圧カットスイッチ)する機能を果たします。圧力スイッチの大きな役割は、冷凍サイクル内の圧力を設定範囲内に保持するための制御機能や冷凍サイクル内の圧力が異常になったときにシステムを停止させる保護機能です。

 カーエアコン用圧力スイッチは、ある一定圧力でオン・オフするだけのシングルスイッチ、高圧カットスイッチと低圧カットスイッチを合わせたデュアルスイッチ、さらにファンコントロールスイッチを加えたトリプルスイッチがあります。現在は、デュアルとトリプルが主流となっています。小型で軽量、高耐久性の特徴を生かし、不二工機の大量生産技術で高品質な圧力スイッチを国際競争力のある価格で提供、全世界のカーエアコンに搭載されています。

 一方、一般冷凍機用圧力スイッチは作動圧力の調整機構があり、気密性が高く、冷媒を選ばないという特性があります。カーエアコン用圧力スイッチと同様に高圧カットや低圧圧力制御の機能の他に蒸発器の霜付き防止のための微圧スイッチの機能を果たす場合もあります。